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脱会者との対話

創価学会を脱会した人と対話する機会を得た。
前の職場の先輩。
今はそれぞれ違う職場で働くが、交流は続いている。

選挙をきっかけに仏法対話となったが、実はその先輩は
むかし創価学会員 (しかも二世) だったことがわかった。
お母様の死後、家庭訪問に来た男子部と散々問答し、
遂には黙らせ、脱会を「勝ち取った」という。
御書も相当勉強し、問答に備えたようだ。

今は日蓮宗の檀家として、やはりお題目を唱えているという。
さすがに当時の男子部を黙らせるだけの教学力の持ち主
だけあって、「日蓮系」として話が通じるので、ある程度は話しやすい。
別に私と討論しようなどという、肩肘張ったものではないが、
同調できる部分も多く、話はエキサイトする。 

しかし、

ある時点まで来ると、私の話がプツッと分からなくなるようだ。
べつに意見の違いからケンカになると言うことではない。
その先輩は、「そうだったの?」という具合にキョトンとしてしまう。

御義口伝を勉強していると、日蓮宗と、興門流との違いが
どうしても明らかになってしまう。 
日蓮宗には五重相対の最後の 「種脱相対」 が無いのだ。
我々創価学会員には信じられない話のようだが、
日蓮宗の法華経観は実に、「始成正覚」のレベルでプツッと
止まっているのである。 だから久遠実成の話も分からないし、
即身成仏も当然、理解できるはずがない。

短い対話の中で、難しい話をしてもしょうがないので、
私は男子部の現状などを話の内容に交えながら
対話を進めた。

「当時の男子部が君みたいだったら、僕はやめなかったと思うよ」
その言葉だけが僕の中に残った。
折伏は瞋恚の心なく。 あらためて自分に言い聞かせた。

「でも僕は学会には絶対に戻らないよ」
という先輩。 

説得しようなどと考えたら負け。
言って駄目なら祈るしかない。 時間がかかってもよい。 
百千万億那由多劫という時間に比べれば、
50年60年なんて。

「来世でも、きっとキミを折伏するよ。」
と構える私は、やはり能天気なほうかな?

2009/10/01

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